先日、かもめ食堂を観にいった桜坂劇場でもらった「Strada」という小冊子。
なかなか進まない、自分たちの某企画に対して、すごく刺激になった。
まず、やってみる。
このことがなかなかできない。はじめの一歩って小さいことが多いと思うけど、
その一歩を踏み出せたら、それはとっても意義深いモノになると思う。
そんなことを、この本の存在は示してくれたと思った。
この本の中に、こんなことが書いてあるワケではないけど、
出会ったタイミングがそう思わせたのかもしれないな、と思った。
それにしても、腰が重い自分がイヤになるな。
すみませんです。
さてさて。このいただいた小冊子の話。
映画がはじまるまで、少し時間があったので、この冊子を開いた。
そこには、桜坂にある(あった)「清ちゃん食堂」のことが書かれていた。
閉店したとのこと。
このお店をはじめて訪れたのは、沖縄で勤め始めて1週間ほどしたある日。
当時、会社の人たち(チームでした)に連れられて、
泊にあった会社から歩いて食べに行った。
まだ何を見ても新鮮で、キョロキョロするし、
なんだかチームの雰囲気にも慣れないし…。
そんななかで訪れた、さらなる未知の空間。
看板はないし、
オモテの通りからは見えないし、
縁側から入るお店だった。
なにより、ここがお店だとは気づかなかった。
そして、この店の名前も知らないままだった。
ほそい階段をのぼって二階で食べた。
席は、オジィやオバァで満席だった。
もちろん、沖縄の定食屋さんらしく、ものすごいボリュームだった。
まわりのオジィやオバァは、タッパー持参でやってきていた。
すべてが驚きで、びっくりの連続。
どうなってんだ?沖縄ってどんなところなんだ…。と不安になった。
でも、おいしかった。だから安心できた。
その後、勤めていた会社は新都心とよばれる地域に引っ越しをしたため、
もう一度行っただけ。
つまりは、人生において2回しか足を運んでいないが、
清ちゃん食堂は、ぼくの脳裏に深く刻まれている。
そんな思い出の場所が、ひとつなくなっていた。
よくわからないけど、少し寂しい感じがした。